忍者ブログ
  • 2024.04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2024.06
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/05/06 04:14 】 |
離さない離れない1
ベリリト現パロ。

アルトリート(燐祢 茜)
ベリアルさん(無燈理皇)になってる転生ぱろ。ただし二人とも覚えてない

1話は茜の両親が亡くなることから始まる(小学校中学年)
線香を焚く匂いがする。皆涙ぐみながら手を合わせていた、お経が響く中

ただ俺は両親の眠る顔を見つめていた
涙も流さずひたすら見つめていた
「…………」

両親の死は悲しい。勿論泣きたいほどに。しかし涙は不思議と出なかった
葬式が終わった後皆が別室にて食事する中俺は葬儀した場所にただ佇んでいた
「…………」
両親の遺影を見つめる。あんなに愛してくれた両親の死に涙が出ない自分は不謹慎なのだろうか。
生まれつきこの色素が薄い髪に光で色が変わる瞳。気味が悪いとも言わず愛してくれた両親
「茜。」
ふと後ろから声がした。聞き覚えのある声だ。
「理皇……どうしたんだ…?食べないと昼飯ないだろ…?」
幼なじみの理皇、自分を一番理解してくれていつも側にいてくれた理皇

「………それは茜だって同じだろう…?…辛いのか」

「そうだな…。……辛いのかわからないんだ。涙が出てこないこんなに悲しい筈なのに」
茜は淡い笑みを理皇に向ける
「………茜。」

「大丈夫。戻ろうよ理皇」

「茜。」
理皇は茜の手を握り締める。茜は目開いて理皇を見る

「少し外に出よう」
茜は理皇に言われるがまま外にでる。寺を出て少ししたところに公園があった

「あ、ブランコ…」
茜はブランコを見つけると走り出し座る
「………」
理皇はブランコに近づいて茜を見下ろす

「理皇……?」
茜は理皇を見上げて見つめる

「…無理すんな我慢すんな。いつも言ってるだろ」
理皇は茜の頭を撫で自分のほうへ引き寄せた

「………理皇…」

「…茜。」
理皇の一言に茜は目尻から涙がじわっと伝う

「う…ぁ…ひく…りお…りお…」
理皇が見えない形で理皇の背中に手を回し服を握り締めた

理皇は黙ったまま茜を抱き締め頭をなでた

「りお……りお…ひくっ……えぐ…」

夕陽が見えてきた公園で二人は暫く居た
「……理皇…ありがとう…」
少し戸惑いながら茜は理皇から離れる
「いや、……別に平気だ」

「戻ろうぜ、皆心配してる…」
少し目を腫らしながら茜は笑みを浮かべた
「わかった…」
理皇は茜の手を握り締め歩き出す
「あわっ…こうしてると幼稚園のとき思い出すな、理皇がいつも引っ張ってくれて」

「別に今だってしたっていいだろう?」
「…そうだな、理皇ならいいや!」
満面の笑みを浮かべ手を握り返した

「ん……」


(いついかなるときも一緒に)
PR
【2011/04/09 08:59 】 | ベリリト現パロ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
| ホーム | 星が降る海1>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














虎カムバック
トラックバックURL

| ホーム | 次ページ>>